この度、動画に簡単に字幕を付けられる便利な新機能をリリースしました。
新機能の名前は「キャプション自動同期機能」。動画中で話されている内容の原稿をお持ちの時、そのテキストデータをアップロードするだけで、音声認識技術を使って、自動的に音声と同期し、字幕にすることができます。字幕作成時、もっとも面倒な作業はなんといっても、字幕と会話の同期をとることですが、新機能を使うことで作業を軽減できると考えています。

当初、米国で英語対応のみで開始したサービスでしたが、動画に字幕が簡単に追加でき、耳の不自由な方が情報にアクセスするのを手助けするツールとして高く評価されています。今回の震災のような緊急時にも、キャプション自動同期機能 が少しでも助けになるのではないかと考え、開発をスピードアップし、新機能としてサービスを開始しました。

ニュースや被災地の方への励ましメッセージ等を動画で届けようとお考えのパートナーの皆さん、ぜひキャプション自動同期機能 をお試しください。耳の不自由な方が動画の内容をより理解できるようになることに加えて、海外の利用者は、動画のキャプション操作画面から、「キャプションの翻訳」を選ぶと、日本語の字幕を自国語に翻訳して動画の内容を理解することができるようになります。

キャプション自動同期機能が、特にニュース動画等で使われ、字幕がつくことで、より幅広く、多くの方々が有益な情報にアクセスできるようになることを期待しています。

利用方法を下記に紹介していますので、ご確認ください。

まず、キャプション自動同期機能が有効なのは、日本語での会話を含む動画です。(発音がはっきりしているほうが、精度が向上します)

動画の中で話されている内容をテキストで書き出しましょう。タイムコード等は不要です。
テキストの例
改行を一度すると、字幕内でも改行されます。改行を二度すると、次の字幕で表示されます。


YouTube がテキスト内の言葉がどこで発せられたのかを自動的に判断し、字幕に落し込みます。テキストをアップロードするには、YouTube の画面右上のプルダウンメニューから、「マイ動画」を選んでクリックしてください。

YouTube トップ画面右上のプルダウンメニュー


表示された動画のリストの中から、字幕を表示したい動画を選んで、「キャプション」をクリックしてください。「新しいキャプション/字幕を追加」を押して上部の「ファイルを選択」でテキストファイルを選択、画面中央の、「音声文字変換ファイル」をクリックしてから、「ファイルをアップロードする」をクリックします。

キャプション用テキストのアップロード画面


テキストファイルがアップロードされると Google の音声認識技術によって、テキスト情報と動画の中の音声データがマッチングされます。これらの処理に数分かかることもありますが、処理が終了後、画面上に音声とマッチングした新しいキャプションファイルが表示されます。

アップロードされたキャプションの一覧画面


ここで説明した方法で日本語のキャプションを作成した動画はこちらです。
タイムコードを入れることなく、テキストで記入したキャプションが音声と同期されています。


ここで作られたキャプションデータをダウンロードして、タイムコードやテキストを編集したりすることも可能です。

どうぞご自身の動画で「キャプション自動同期機能」をお試しください。